包茎とは、陰茎を覆う包皮が亀頭にかぶさっている状態を指します。
一般的に、以下の3つの状態に分類されます。
通常時は亀頭に包皮がかぶさっているものの、指で剥けば簡単に亀頭を露出させることができる状態です。
また、勃起時は自然に亀頭が露出します。
カントン(嵌頓)は、「はみ出した物が元に戻りづらくなる状態」を指します。
カントン包茎の場合、包皮の口が狭く、亀頭を露出させるとカリ首で締めつけられる感覚があります。
また、無理に亀頭を露出させると元に戻らないことがあり、腫れや痛みを伴う場合があります。
程度によりますが、性行為に支障をきたすこともあります(痛みを感じて勃起が持続しないなど)。
亀頭にかぶさっている包皮の口が極端に狭く、亀頭を露出させることがまったくできない状態です。
性行為は困難であり、また包皮の内側を洗うことができないため、衛生面の問題もあります。
スタンダードカット | |
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【手術方法】 余分な包皮を切除し、陰茎の中ほどで縫合します。一般的な病院(泌尿器科など)で行う施術に近い、シンプルな手術です。 当院では熟練の医師によるオールハンドメイドによる繊細な施術を行っておりますが、手術痕がやや目立ってしまう場合があります。 |
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デザインカット | |
【手術方法】 余分な包皮を切除し、『スタンダードカット』より亀頭下部に近い位置で縫合します。 オールハンドメイドの丁寧な施術で仕上げ、手術痕を目立ちにくくすることが可能です。 |
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ハイパーカット | |
【手術方法】 余分な包皮を切除し、『デザインカット』よりもさらに亀頭下に近い位置で縫合する手術です。オールハンドメイドの施術で自然に仕上げます。 通常時には包皮のシワによって手術痕がほぼ隠れて、目立ちにくくなります。 |
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ハイパーVカット | |
【手術方法】 余分な包皮を切除し、カリ首(亀頭の根もと)で縫合する手術です。 「ハイパーカット」と同様、通常時は包皮のシワによって手術痕をしっかり隠すことが可能です。 さらに、勃起時もほぼ完全に隠れ、手術痕はほとんどわかりません。 |
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背面切開 | |
【手術方法】 包皮のもっとも絞扼(締め付け)が強い部分を縦に切開して、亀頭を露出できない状態を改善します。 |
当院では、熟練の技術を誇る形成外科医が包茎手術を担当いたします。
通常時はもちろん、勃起時のサイズも考えたうえで残すべき包皮の量を定めます。また、機能的にも外見的にも美しく仕上がるよう、慎重に見定めて切開線を決めてデザインを行います。
また当院では、包茎手術における仕上がりのデザインの良し悪しは「患者様が事前に考えていたイメージと合致しているか否か」によって決まると考えております。
そのため、患者様のイメージと実際の仕上がりがより完璧にマッチするよう、患者様の希望する状態について入念なカウンセリングを行っております。
仕上がりのイメージをしっかりと共有したうえで、治療について説明させていただくことを心がけております。
当院で行う包茎手術は基本的に「切る治療」であり、基本的には『一生に一度』の治療です。
ご相談いただく際には、ぜひ遠慮なくご希望をお聞かせいただければと思います。
包茎手術が完了したあとは、その日のうちにご帰宅いただくことが可能です。
患部を直接どこかにぶつけるようなことがない限り、日常生活やお仕事に支障はありません。
ただし、手術後1ヶ月間(4週間)ほどは、以下に挙げるような点に注意していただく必要があります。
激しい運動や飲酒は控える必要があります。血行が促進されることで、手術痕の出血が激しくなる可能性があります。 また、当日は濡れタオルで体を拭く程度にとどめ、入浴をお控えください。
ちなみに、いわゆる「朝立ち」のような生理的な勃起は問題ありませんが、意図的な勃起を伴う性交渉や自慰行為は手術当日から1ヶ月間、控える必要があります。
手術後1週間ほどで患部(縫合部)にかさぶたができ、癒着し始めます。 衛生面に気をつけてお過ごしください。
入浴に関しては、手術の翌日からシャワーを浴びることが可能となり、7日目(1週目)からは湯船につかることもできます。
個人差はありますが、手術後2~3週間を過ぎれば痛みやツッパリ感は消え、手術痕も目立たなくなって完全に回復したような状態になります。 しかし、実際には完全に回復したわけではない場合が多いので注意が必要です。性交渉を行ったり、プールや銭湯などで不特定多数の人と過ごしたりすることで、縫合部から細菌・ウイルスが侵入して感染症を発症する可能性があります。
手術の翌日以降、1週間程度は特に、患部とその周辺を清潔に保つことを心がけていただければと思います。
消毒したうえで軟膏を塗り、包帯を取り換えます。 入浴の際にはシャワーなどでよく洗ってください。
※ゴシゴシ洗って刺激を与えるのは逆効果なのでお控えください。
また、当日からしばらくは痛みを伴うことがあるので、手術後にお出しする痛み止めの内服薬(飲み薬)を服用していただくことになります。用法用量を守ってお使いください。
縫合部が癒着すれば、手術痕はシワにうまく溶け込んで目立つことはなく、他人に指摘されるようなことはありません。
生理現象として自然に勃起することは、特に問題ありません。 しかし、性交渉や自慰行為のために意図的に勃起させることは2~4週間、避ける必要があります。 自慰行為に関しては、少なくとも2週間(理想は1ヶ月間)、絶対に禁止です。 また性交渉に関しては、感染症の危険もあるので1ヶ月間は控えましょう。
運動の内容によりますが、患部に負担がかかりすぎないような運動であれば、手術後3~4週間で可能です。患部に負担がかからないお仕事や日常生活は、手術後すぐ問題なく行えます。
包茎手術後約4週間は性交渉を控えていただいた方がいいでしょう。 個人差はありますが、術後2~3週間経過すると、痛みもなく傷が治ったかのように見えます。 しかし感染症を引き起こしてしまうケースもあるので、4週間程度安静を保っていただくことを推奨しております。
手術中、痛みがないよう段階的に麻酔を行いますので、ご安心ください。 液状の麻酔薬を使った「表面麻酔」によって皮膚の痛覚を一時的に鈍らせたうえで、内部に麻酔薬を浸透させる注射を行います。 また、手術後には痛み止めを処方いたします。用法用量を守ってご使用ください。 なお、内服薬の料金は手術料金に含まれています。
当日は体を拭く程度でとどめていただき、患部には触らないよう心がけてください。 翌日からシャワーが可能です。また1週間後から湯船に入っていただくことが可能です。
手術後は包帯を巻きます。その後、数日間はご自宅で患部に軟膏を塗って包帯を取り換える簡単な処置を行っていただきます。詳しくは、担当スタッフがお伝えいたします。 ちなみに、包帯はペニスの竿部分に巻きます。 先端部分は露出させたままになるので、排尿には問題ありません。